テレビをつければ、旅行に向かう人たちで駅や空港、観光地が混んでいるとの報道ばかりの十連休二日目。今日は出てきた腹を引っ込めようと、家で体操。昨日は、予備校の保護者会に行ってきた。そう、今年も家に受験生がいる。
さすがに予備校生には十連休はないとは分かっていたが、娘が言うにはその理由が振るっている。連休直前の金曜日、予備校の先生からは、
「浪人生にはゴールデンウィークなんて無いですよ。三百六十五日お休みなんだから、ゴールデンイヤーですよ」
と言われたそうだ。
笑うしかない。まぁ、それを親に語る娘も笑っていたのだから、親も笑っておくしかないのである。
ここ数年、ずっと家に受験生がいてゴールデンウィークが楽しかったのは、もう遠い昔のこと。十連休の今年こそはと、「サクラサク」のを期待していたのは、ほんの一ヶ月前。それが、十連休初日は予備校の保護者会。驚くことにお父さんたちがたくさん来ていた。
結局、三月末には咲かなかったので、お堀沿いの満開の桜を見ながら、予備校の入学手続きに行ったよね。咲かなかったから来てるのに、咲き誇る花を見せつけられたと、本人も笑っていた。まだ寒かったとは言え、寒い笑いは身体に悪そうだ。
昨日散っていたのは八重桜だろうか、「サクラチル」道を歩きながら、心から笑える日が来るまで頑張らなくちゃと思う。なんだか、「欲しがりません、勝つまでは」に似ているのかもしれない。この受験という仕組み、なんとかならないのかな。
今年、庭では、シデコブシもたくさん咲いたし、多分ヤマザクラの仲間の桜が初めて咲いた。去年まではちっとも咲かなかったハナミヅキが今年は赤い花をたくさん見せてくれた。冬には何もなかった枝に花を咲かせるのは、魔法のようですらあるが、そこには種も仕掛けもあって、花を咲かせるための準備をその体内で人に知られずにしているのである。
平成も残すところあと二日。令和は、家族のそれぞれが、それぞれに素敵な花を咲かせられるかな。
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