2017/09/09 デュッセルドルフ Düsseldorf

2017/9/9 Altbier, Zum Uerige, Düsseldorf

 ケルンの人からは、ケルンとデュッセルドルフは仲が悪いのだと良く聞かされる。今度の週末はデュッセルドルフに行こうかなと言うと、誰もいい顔をしない。どうしてデュッセルドルフなの?とまで聞かれることもあるよ。ケルンからデュッセルドルフへ向かう道路には、デュッセルドルフっていう都市名を書いた標識はないし、デュッセルドルフからケルン方向へもケルン方面と書いた標識はないんだそうだ。理由を聞けば、歴史的なことがいろいろあるようだけど、何だかはっきりとはわからないね。

 それからドイツの街では、それぞれの街のビールとそのスタイルがあって、みんな自分の街のビールが一番って思っているようだよ。デュッセルドルフのビールは、アルトビール。アルトは古いっていう意味なので、古くからのビール、昔からの作り方に忠実なビールっていうくらいの意味なのかな。細めのグラスで、わんこそば方式というところは、ケルンと同じ。でもビールの色は、やや褐色で、強めに泡が立つ。ふんわりとカラメルの風味が加わりながらも、すっきり感を保ったいいバランスのビール。このビールのうまさも、ケルンとデュッセルドルフでは争っているんだって。ミュンヘンの大ジョッキで出てくるビールほど違えば、争うのも分かるけど、ケルンとデュッセルドルフの違いはそこまででもなくて、どちらかと言うと、違うんだけど、ちょっと似てる、いろいろ似てるっていう感じ。微妙な差しかないと、かえって争いの種になるのかもしれないね。

 デュッセルドルフは気取ってるんだって、ケルンの人は言うんだよね。彫刻があったり、並木道があったり、そうだね、確かにこじんまりとまとまった洒落た雰囲気を醸している街だね。ケルンの大聖堂のようなスーパーヒーロ級のものはないけれど、全体に品の良さを感じさせる、イメージ通、先入観の通りのヨーロッパの街並みらしい感じがするっていう感じかな。もちろんいい意味でね。

それぞれの街は、それこそ戦災の影響のように、歴史とは切り離せないものがあるから、それぞれに違うところがいいんだろうね。

 今回は、強い雨が急に降ったり、晴れたりと目まぐるしい天気の日だったので、あまり歩けなかったけど、じっくりとビールを楽しめた。今度は、街をゆっくり歩きたい、そんな素敵なところだったよ。

 

 

 

 

 

今日の酒 Nectar of the Day

Altbier, Zum Uerige, Düsseldorf

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