ホテルでの朝食のあと、ペトロフへ行こうと思っていたのだが、小雨でちょっと億劫な感じになってしまった。雨が止むまではと思い、バンコフカのショッピングモールのスターバックスへ。日本だと、本日のコーヒーとか、ドリップコーヒーというメニューがちゃんとあるのだが、チェコのスターバックスでは店頭のメニューにドリップコーヒーに該当する表示がない。それでも、エスプレッソではなく、ドリップコーヒーが飲みたかったので、Drip coffee? Brewed coffee? Filtered coffee? といろいろと英語で言ってみると、うんうんと頷いてくれた。日本だとドリップコーヒーは、その場ですぐにレジで渡されるのだが、これから淹れるから3、4分かかるけどいいかと聞かれた。もちろんOK。出てきたのは淹れたての、本当に美味しいコーヒーだった。
チェコのスターバックスのホームページは、チェコ語か英語が選べる。英語のメニューを見ると、ちゃんとBrewed CoffeeのページにFileter Coffeeというのがある。チェコ語でのページではFilterと書かれている。Filter Coffeeにスチームミルクを注いだCaffe Mistoもちゃんとあった。チェコの店頭のメニューに載っているのはCaffe Americanoはエスプレッソコーヒーをお湯で薄めたものだ。いずれのメニューも日本にもある。チェコのスタバでは、あまりfilter coffeeはメニューに表示されていないので、無いのかと思っていたのだが、ちゃんとあることがわかってよかった。チェコではあまり人気がないのかもしれない。
美味しいコーヒーを飲んで、トイレへ。スタバのレシートを出したら、トイレ代の10コルナは不要だった。その日の買い物のレシートがあればいいらしい。お土産用に買ったチョコレートをホテルの部屋に置きに戻って、雨の止んだ街の散策へ。まずは、大聖堂ペトロフへ。大聖堂の中に入ると、守られているような安心を感じる。コロナ禍に加えて戦禍が早く終息するようお願いをしてきた。その後は大聖堂の周りの道を散策。ペトロフの丘の周りをぐるっと歩ける遊歩道のようになっていてブルノの街がよく見える。色づいたばかりの木々の葉と、古い石造りの建物。百年前の人が見た景色も同じだったのかもしれない。
ふと、今回のチェコの旅ではチェコビールを全く飲んでないことに気づいた。ビールを飲みに行かなくては、と、一旦、ホテルに帰って、自由広場の近くのLokal U Caiplaというビアホールへ。前にも来たことがあって、英語のメニューもあるので安心なのだ。すでに午後二時近くで、店には客はほとんどいなかった。まずは黒ビール。それから、Strong Beef bloth with dropped flour noodlesというスープを頼むと、テーブルでスープ皿に注いでくれる。これが、疲れた体には優しい、体に染み入りそうな懐かしい味のするスープで、小さくちぎったうどんのような具もまたおいしい。食欲が出てきて、さらにフランクフルトを頼んでから、ピルスナーを2杯追加。昼からだいぶ飲んでしまった。
少しホテルで休んだ後に、軽く夕ご飯にしようと、野菜市場からペトロフに上がる途中にある、Pilatというカフェへ。クッションを敷いた座敷のような作りの席に座って、白ワインと、Kulajdaというクリームスープと、チキンボールというサラダの上に鶏肉が乗った料理を頼んだ。どちらもすごい量。聞くとスープは600mlあるのだという。おいしかったのだが、二人でシェアしてもなかなか食べきれるものではない量だった。
レストランを出る時にはだいぶ強い雨になっていた。とりあえず野菜市場に面したCosmopolis Cafeに入ってみた。コーヒーを飲みながら2階席で雨宿り。おいしそうなケーキなどのスイーツもあったのだが、とりあえずお腹はいっぱい。雨はさらに強くなるばかりなので、映画館の近くにあるRetro Consistoriumというバーに行って、ビールを飲んで、さらに赤ワインを飲んで時間を過ごす。ようやく雨が止んできてホテルに戻ったのは、9時過ぎ。部屋に帰って、パッキング。朝4時には起きないといけないので早めに寝ようとしたが、なかなか寝付けなかった。
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