2023/01/29 プラハの街を散策 (2022/10/22)

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レストランSalabkaからカレル橋まで戻ってきたのは午後3時過ぎ。橋を通る人は朝よりもだいぶ増えていた。橋を渡って旧市街に戻る前に、「ジョン・レノンの壁」を見に行くことにした。フランス大使館の前の広場で、壁はマルタ騎士団が所有しているという「壁」に、平和への想いを様々なアーティストが絵を描いたのだそうだ。ジョン・レノンは訪れたことはないという「Lennon Wall」。落書きの上に落書きが書かれているようにも見えるが、平和と愛のメッセージが色や文字、形で重なり合うように描かれていて、今にも平面から音を発しそうな勢いがある。ウクライナへの想いもひまわりの花とともに戦車が描かれていた。この壁に新しい「落書」が不要になる日が来ることを思って頭を下げた。

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朝方の小雨はすっかり上がって、空は夕暮れ前の深みを帯びた青い空。カレル橋では、老夫婦や、子連れの家族などが、思い思いの場所で立ち止まっては写真を撮っていて、なかなか前に進まないが、誰も文句を言う人もいない。結婚式の記念撮影をしている人を取り囲んで声をかけたり、拍手をしたり。どこかのどかな感じがした。

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旧市街に入ると、石畳には尖塔の長い影。様々な色の石で作られた建物が雲一つない群青の空に輝くように建っていて、朝とは違う趣の街になっていた。その石畳の道を時計塔を超えて、ミュシャ美術館 (Muchovo muzeum, Mucha Museum)へ。小さい美術館だから小一時間もあれば回れるが、有名なヒアシンス姫のポスターを含む密度の高い展示になっている。展示の密度が高いのに全体を覆う淡い色合いと、全体を儚く見せる強い意志を持った滑らかな線。キャンドルを灯していた昨晩のレストランのような、石造りの部屋の中の影と揺れる灯りと共に流れていた時間を感じさせる作品と過ごした素敵な時間だった。

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ミュシャ美術館を出て、ナ・プジーコプイェ (Na Příkopě)と呼ばれるショッピング街をちょっと歩きヴァーツラフ広場 (Václavské náměstí, Wenceslas Square)と呼ばれる広い通りへ。通りの先には、国立博物館 (Národní muzeum)の両翼を広げたような建物が見える。再び、ナ・プジーコプイェ (Na Příkopě)を、ムステーク駅 (Můstek)、火薬塔 (Prašná brána, The Powder Tower)を通って、市民会館 ( Obecní dům, Minicipal House)の方へ。向かいにはヒベルニア劇場 (Divadlo Hybernia, Hybernia Theatre)。さらに進むと共和国広場 (Náměstí Republiky)に出て、その先にショッピングモールのパラディウム (Palladium)へと続く。さらにその先、ブルタバ川に向かって歩くとホテルはもうすぐ。夕食前にちょっと休憩。

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