ホテルを出ると、ブルノでの最後の朝も寒かった。寒暖差が大きいので、朝はがっちりと防寒している人が多い中で、半袖のシャツ一枚の人もいるのに驚く。Grand Hotelのすぐ前の長距離バス乗り場へ。Regio Jetのバスでウィーンへ向かう。朝9時頃は複数のバスが出発するのだろう、バスターミナルは大きな荷物を持った人でごった返していた。プラハPragueからブルノBrno経由ウィーンVienna行きのバス到着は少し遅れて到着したが、ほぼスムーズな運行だ。
往路でウィーンからバスに乗った時と同様、やはり荷物を預けてシールをもらい、予約確認の添乗員に渡す。快適なバスの旅。覚えるのが大変だとは言われるけど、チェコ語も勉強してみようかななどと考えているうちに、眠気がさした。
ウィーンの市内で一ヵ所止まってからウィーン空港へ。空港で下車するところは、乗ったところと同じだった。ウィーンからロンドンへのフライトはBritish Airwaysでターミナル1。バスターミナルはターミナル3のすぐ前なので、すぐ隣のターミナル1へ歩いて移動。
チェックインカウンターのあるホールにはあまり店はなく、カフェと、売店がある程度なので、すぐに搭乗者ゲートへ。ボーディングパスをかざして入るゲートになっていて、パスポートコントロールの前に、免税店が何店舗かあり、ローカルなお菓子なども売っている。ウィーンの空港というとヨーロッパのハブというイメージもあって、だいぶ大きいのではないかと思っていたが、意外にもこじんまりで、ちょうどいい感じである。お土産のチョコレートなどなど、モーツアルトを使ったパッケージがたくさんあって、土産物屋にいるだけでオーストリアにいることを実感できる感じだ。もう当然、モーツアルトクーゲルと呼ばれる、パッケージにはモーツアルト、中にピスタチオのヌガーが入っている、ちょうどトリュフチョコレートの大きさのチョコレートを買った。
この免税店コーナーの先にパスポートコントロールがある。この先は小さなカフェ、小さな免税店が数店舗と航空会社のラウンジAir Loungeがある。品物の種類がだいぶ減るので、買い物をしたい時は、パスポートコントロールの前に済ませておいた方がよさそうだ。
パスポートコントロールを超えるとすぐ右側に木製のドアがあり、Air Loungと書いてある。気をつけていないと見落としそうだし、見つけたとしても中が見えないので入るのにちょっと躊躇するが、ドアを開けてしまえば空港の普通のラウンジである。オーストリアらしくチョコレートのお菓子などが置いてあって、オーストリアのワインもある。快適でおしゃれな空間づくりをしている。
手荷物チェックは各ゲート毎に行われるので、少し早めにゲートに行っておいた方がいいかもしれない。
ウィーンからWiennaからロンドン ヒースローHeathrowへはBritish Airwaysなのだが、搭乗してすぐに見せられる、Safety Instructionのビデオが面白い。飛行機に乗っても、あまり注意を払っていたことがないビデオなのだが、日本で言えば、お笑いの芸人を使って作ったような、思わず画面を見入ってしまうような面白い芝居仕掛けになっている。Safety Instructionなんか誰も見ていないのを知りながら、アリバイ作りのようにただ流しているだけでは実効性がないとBritish Airwaysは気づいたというわけか。こういうアイディアは日本でも取り入れてもいいかもしれない。このビデオの中で、機内は禁煙というのはどの会社でもいうのだが、BAでは電子タバコも禁止と明言していた。そろそろそんな問題も顕在化してきているということなのだろう。
London Heathrow到着が遅れると乗換が間に合わないのではないかというくらいのtransitだったが、無事に到着。Transitの人は、イギリスの入国カードは不要。Heathrow Terminal 3での乗り継ぎは、Passport Controlはなく、手荷物チェックのみ。BAのラウンジには、Speyside Glenlivetというスコットランドのミネラルウォーターを提供している。以前、スコットランドに行った時に飲んで、その透き通ったおいしさに驚いた水だ。スコッチウイスキーの仕込み水としても使われるのだそうだ。今回は、水を一杯飲む程度しか時間がなかったが、酒よりもまずはSpeysideの水が飲みたかった。日本では売っているところを見たことがまだない。今度はゆっくりスコッチの和らぎ水として飲みたいかな。
帰国の時に日本航空の機内に入るともう日本に帰ってきたような気がして、なんだかほっとする雰囲気を感じる。ロンドンからJLに乗るとHighland Springというやはりスコットランドのミネラルウォーターのボトルが配られる。これもおいしい軟水。ヨーロッパで硬水を飲み、硬水で作られた料理を食べて過ごしていると、おいしい軟水を口にした時に、水のおいしさを実感させられる。三重で作られた純米大吟醸 作を飲んで、もうすっかり日本にいる気分。ビールもいいが、なんだか、どうしても日本酒が飲みたかった。食事は和食を選択。おいしいのだが、日本食とはなんだろうか、和食の必要条件とはなんだろうと考えさせられたメニュ。
作は華やかな香りで品もありながら、よく純米大吟醸にある澄ました感じだけではない個性的なコクがある。これがおいしいので、もう少し飲みたいと思っていたのに、一本で酔いが回ってぐっすり寝てしまった。起きたらもう羽田がすぐだった。
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