2017/09/14 チェコ ブルノにて At Brno, Czech

Brno 聖ペトロと聖パウロ大聖堂

内陸ということもあるのだろう、朝晩の冷え込みは厳しく、日中、日が照っているところは暑いが、日陰は涼しい。乾燥しているためか、喉の渇きを感じることが多かった。朝は着込んで出かけ、日中は脱いで、夕方にまた着るという感じに、脱ぎ着できる防寒対策が初秋でも必要だ。日が照ると暑いし、空気が澄んでいるためか眩しくも感じられるので、帽子やサングラスも用意しておくとよさそうだ。また、良く晴れていると思ったのに、急に雨が降りだしてはまたぱっと晴れるということがあった。特にブルノ観光に限ったことではないが、折り畳みの傘があると安心できる。

ヨーロッパの街では歩道の端に吸い殻や、ペットボトル、食べ物の包装紙、歩道の真ん中に犬の糞などが落ちていることが多いが、ブルノの街の中は本当にきれいである。街の中にゴミ箱があちらこちらに設置してあり、みんなちゃんとゴミ箱に捨てている。また、ゴミの回収もちゃんと行われているようだ。

ブルノの市内は、バスやトラムが走っていて、共通のチケットで乗降できる。市内の大きい停留所であれば、一回券などを買うことができる自動販売機が設置されているところもあるが、乗ったり降りたりということを考えると回数券が便利かもしれない。24枚つづりで156Kč(コルナ)。

回数券は、市内のあちこちにあるタバコ屋さんで売っているが、まず英語は通じない。最初はブルノ中央駅のインフォメーションの窓口で買うのがいいかもしれない。ここでは英語が通じる。一度買えば、次に買う時に、手元にある回数券を見せれば、タバコ屋さんで英語が通じなくても買える。キャッシュでもカードでも買えるので便利だ。駅のインフォメーションは営業時間が短いが、タバコ屋さんは夜も開いているところもある。ただ、どのタバコ屋さんでも売っているわけではないようだ。たぶん、何か看板かサインが出ているのだろうが、今回の旅行では分からなかった。

さて、この回数券、チェコ語で書かれていて、どう使うのか良く分からない。ドイツと同じように、打刻機に回数券を通すようだというのは、回数券についている絵をみると想像はできるのだが。

そこで、今回の旅行で大活躍したGoogle翻訳を活用。チェコ語から英語への本厄を選び、カメラマークを押して、この回数券を映すとリアルタイムで、チェコ語を英語に変換して、カメラで映している画面上に表示してくれる。それによると、まず、打刻した時間からの経過時間により必要な回数券の数が異なり、また通過したゾーンの数によっても必要な回数券の数が異なる。

例えば、ブルノ中央駅にあるショッピングモールの前のÚzkáというバス停から、マサリク大学の医学部のあるUniverzitní kampusまでバスで行くと、ゾーンは100と101の足掛け二つになり、約30分弱乗ることになるので、回数券3枚が必要ということになる。なので、乗車したら、回数券の3の数字のところを折って、打刻機に差し込み、乗車したところのゾーンと日付、時間を打刻する。帰りは、回数券の6の数字のところを折って使うということ。たぶん、この仕組みだと、回数券は切り離さないで使った方がいいのだろう。

このGoogle翻訳、完璧というわけではないが、カメラで映すと、画面上で英訳を出してくれるので、手間もかからずとても便利だった。大きい看板であったり、観光客向けに案内を書いたものなど、カメラを向けるだけで、画面の中で英語になってくれる。ただ、チェコ語を日本語にしようとすると、一度写真を撮って、その写真の中で翻訳したい部分を選択すると、日本語が別途出てくるという仕組みになってしまうのが残念。それでも、全く何もないよりはだいぶ助かる。英語から日本語であれば、チェコ語英語間のようにカメラで映すだけで翻訳してくれるので、いずれ、辞書が整備されれば、チェコ語日本語間も同じ機能が整備されるのかも知れない。

市内を縦横無尽に走っているバスやトラム。同じ名前の停留所であっても、行先によって、乗車場所が多少離れていることがある。その場合は、停留所のサインに、時刻表と近隣の地図がついていて、行先別の乗り場案内がついている。これを見ると、乗り場が、道の反対側だったり、あるいはコーナーを曲がったところにあるなどが分かる。ここでもGoogle翻訳に活躍してもらうと、あまり困ることなく目的の停留所に行くことができる。

 

街の中の案内板などは、全く英語表記はない。ただこれは、ドイツでもオランダでもフランスでも同じである。駅構内の案内板も同じで、本当に今回はGoogle 翻訳を起動して、iPhoneをかざすことで、だいぶ救われたのである。

ブルノの物価は、食べ物、服は安いが、文房具、電化製品などは高いというのが大雑把な感想である。海外資本のカフェやレストランなどのチェーン店は、ヨーロッパの他の国とあまり値段が変わらないが、地元のカフェでは美味しいコーヒーがずっと安く飲める。また、パン屋さんなどもびっくりするくらい安い。バーでビールを飲んでも安く楽しめる。本当にチェコ語ができれば、快適に物価の安さも体感できそうなのである。

輸入品が高いという意味では、ペットボトルの水がまさにそうで、海外の有名ブランドのミネラルウオーターはだいぶ値段が張るが、地元のブランドであれば、半額以下で買える。ただ、硬水であることが多いし、発泡水ではないもので、軟水に近いものを選んでも、ごくごく飲みたくなる水は見当たらない。それでも、Dobrá vodaというブランドの水が一番飲みやすい印象だった。好みによるが、この水でも厳しい場合は、高いが輸入されたミネラルウオーターを買うのがいいかもしれない。

ブルノ中央駅の近くには大きなショッピングモールがあり、また、このショッピングモールの前のÚzkáというバス停からはイケアが入っている大きいショッピングモールへの無料送迎バスも出ているので、日常の買い物で特に困ることはなさそうだ。ただ、日本であればどこのショッピングモールであっても、CDショップがあるが、ブルノでは見当たらないので、別途、ネットでよく探してから目指していかないといけない。

電気関係の店は大型のショップがモールには入っているが、日本の大型電気店ほどの品揃えは期待できない。電球などは、Tescoなどのスーパーの電気関係の売り場でも買えるが、細長い蛍光灯は、専門店に行かないとないなど、若干日本とは感じが違う。日本の薬局で売っているティッシュや綿棒、コスメティック関係の品物は、街中あちらこちらにあるdmという店など、ドラッグストアで入手できる。モールの中には、アロマ用品の店や輸入コスメの店などが入っていたりする。日本でもロンドンでも、アロマデュフューザーがアロマショップであれば置いていることが多いが、ブルノでは、アロマキャンドルやキャンドルで熱してアロマを使う道具は売っているが、デュフューザーは見当たらない。いろいろと細かく見て回ると品揃えが国によって違うことに気づかされる。また、どこでも、いわゆるレジ袋は有料で、電気屋などはそもそもレジ袋を用意していないというところもあるので、エコバッグを持って歩く必要がある。

いろいろと街を歩いているとトイレに行きたくなる。歩道に公衆トイレが立っているところもあるし、大きなショッピングモールであればトイレは当然ある。ただし、いずれも有料で、5Kč必要だった。小銭で払わなければならないところ、機械があってレシートのようなものを持ってトイレの入り口でレシートを渡すという仕組みのところもある。機械式の場合、コインしか受け付けない場合には、紙幣の両替機が隣に設置されていることもある。

ヨーロッパでは有料トイレであっても、必ずしも中がきれいとは限らなくて排便できれば十分という感じのことが多いのだが、ブルノではどこのトイレも清潔、きれいで、きちんと整備されていた。カフェやバーやレストランのトイレは無料だが、こちらも概ねきれいで、トイレで不愉快な思いは滞在中一度もなかったのである。きちんと清掃されているということもあるのだろうが、みんなきれいに使っているということなのだろうと思う。

ブルノの街の中の至る所に銀行のATMがあり、クレジットカードを使ったキャッシング、デビットカードを使った預金の引き出しなどは容易で、店は少額でもキャッシュレスで決済できるところが多い。店、カフェ、レストラン、ショッピングモールは無料Wifiが使えるところが多い。古い街並みと近代的なインフラ、街全体が観光客にも優しく出来ている感じがする。

ただ、一点、注意しておくといいのは、店は日曜日だけではなく、土曜日も休みのところが結構あることである。土曜日は営業しても、早仕舞いだったりすることもある。ショッピングモールの中に入っている店であったり、スーパーマーケットは土曜日も普通に営業しているところもあるが、古い街並みの中の雰囲気のいい店、雑貨屋などは土曜日は休みのことが多いようだ。旅の日程で金曜日までは観光をして、土曜日にまとめてお土産を買おうなどと思っていると、目当ての店が休みでがっかりしないよう、買い物計画を立てておくといいかもしれない。

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