2017/09/13 ウィーンからチェコ ブルノへ To Brno, Czech Rep. via Vienna

ウィーン空港 Regio Jet乗り場

ホテルからケルン・ボン空港へ向かうタクシーの中で運転手から、1970年代にケルンにいた日本人のサッカープレーヤーを知っているかと聞かれた。ものすごくガッツがあって、一人で何人分もの動きをしたんだ、ケルンの優勝にも貢献したすごい選手で好きだったよ、と。残念ながら全く知らなかったので、その場では、ほぅ、ほぅ、と聞いていただけだったが、後でインターネットで調べてみると、奥寺康彦選手のことだったようだ。半世紀近く前にケルンで活躍した日本人がいて、そのファンが今でもいるというのは何とも誇らしい。

オーストリア航空だがチェックインはルフトハンザの機械で。荷物の預け入れもルフトハンザのカウンター。ルフトハンザのサインのみでオーストリア航空のロゴはどこにも出ていない。スターアライアンスのものは皆、ルフトハンザのカウンターで行うということなのだろうが、本当にここでいいのかなと、ちょっと迷う。オーストリア航空はキャビンアテンダントが赤い服を着ている。よくは分からないながらも、不思議とオーストリアのイメージにぴったりな感じがしてしまう。機内ではSweets or Salty?と聞かれ、甘いのかしょっぱいお菓子が選べた。Fish or Meetの他に、こんな選択肢があるなんて、と動揺してしまった。

ウィーン空港では新しいターミナル3に到着。この空港は”Quiet Airport”と書いてあって、空港内アナウンスがないとのこと。確かに空港らしい、複数の言語を重ねたアナウンスが全くない。モニターやサインを見ながら、それぞれで行動してねということなのだろう。もちろん、インフォメーション・カウンターもあって、丁寧に分からないことは教えてくれる。バスターミナルの場所もすぐに教えてくれた。バスの乗り場、発車時刻などは飛行機のように画面に表示されている。

ここから、チェコのブルノへバスで向かう。バスは、ターミナル3のすぐ外から出発する。Regio Jetというチェコの会社のバスで予約は日本出発前にインターネットで完了させておく。サイトは英語を選択でき、クレジットカードで決済できる。3Dセキュアなどと呼ばれる本人認証サービスが必要だったので、予めこのサービスが使えるようにクレジットカードのホームページなどから登録をしておく必要がある。バスは全席指定で、乗ったバスは満員だった。スーツケースなど大きな荷物は荷物庫に預かってもらえる。大きな荷物は1つまでは無料で、スーツケースが二つある時などは、予約時に追加料金を払っておくこともできる。荷物庫に預けると、荷物に一枚シールを貼られて、同じ番号のシールのシートを渡される。シール一枚は乗降口で予約を確認している人に、予約番号を知らせる時に一緒に渡し、残りの一枚は、到着地で荷物を受け取る時に必要となるので、それまでは保管しておく。荷物シールのいろはプラハ行とブルノ行では違うので要注意。バスは定時に出発。正確だった。

https://www.regiojet.com/en

バスの席は、前の座席にモニターがついていて、飛行機のような感じになっている。座席は国際線のエコノミークラスのような感じ、あるいは、もう少し座り心地がいい感じもするくらい快適。バスの中は添乗員がいて、ヘッドセットも無料で貸し出してくれる。Wifiサービスも提供されている。テレビ番組、映画などがこのモニターで楽しめるようだが、英語のプログラムは少なく、ほとんどがチェコ語。プログラムは充実していて、チェコ語が分かれば楽しい時間が過ごせそうだ。バスの中はホットドリンクは無料だが、冷たい飲み物は有料。少し走ると添乗員が注文を取りに来てくれる。

ウィーン空港発ブルノ経由プラハ行きのバスは、空港を出ると、ウィーン市内に一か所停車。ここでも数人乗せていよいよチェコに向かって出発する。市街を越えると、うねるような大地で高い山などは見えない。花の季節が終わったヒマワリ畑やブドウ畑、カボチャ畑がずっと続いていたりする。風力発電用の風車が林立していた。

チェコとの国境は何か看板とか、建物とかあるのではないかと、カメラを構えて待っていたのだが、何もないところを通過。Google Mapを見て、国境を通過したのが分かったくらいあっけないものだった。ただ道路は、オーストリア側は、工事中のところが多かったというのもあるかもしれないが、道幅が狭いなど、あまり整備された感じがしなかったのだが、チェコに入ったら、路肩も法面もしっかりとした片側二車線の高速道路という感じになっていた。オーストリア側での道路工事の影響で迂回、渋滞があったので、ブルノ到着は少し遅れたがほぼ正確な運行。快適なバスの旅だった。

Brnoブルノに到着。ブルノ中央駅の道を挟んで斜め前に、長距離バスの発着所がある。Brnoで相当数が降りるが、ここからPrahaプラハに向かう人もいて、ごった返していた。列を作る、並ぶという待ち方は一般的ではないようで、乗降口にごちゃっと人が集まってしまう。ただ、我先にという感じの人もいなくて、譲り合いながら至って平穏である。

Brno hlavní nádražíブルノ中央駅は時計塔のついた堂々とした造り。その前をトラムが走っている。駅前は石造りの風格のある建物が並んでいて、まさに、これぞ、ヨーロッパの街並みという感じがする。道路は、アスファルトのところと、石畳のところがある。

近代的な高層ビルなどは無く、高いものといえば尖塔。アメリカやヨーロッパでは長距離バスステーションは、あまりきれいではなかったり、治安がよくなさそうに見えたりというところが時折あるが、ブルノは清潔で、変な臭いもしないし、ゴミも落ちていない。みんな忙しそうにしていて、たむろしている感じの人もいなくて、身の危険を感じることは無かった。ただ道路には横断歩道はあるものの、信号がないので、左右をよく確認しながら、横断しないと、トラムやバス、車がちょっと怖いかな。横断している人を見ればちゃんと止まってくれるので、心配はないのだが、慣れるまではどきどきする。

ブルノでの宿はバスステーションの前のGrand Hotel。歴史のあるホテルだが、改装後ということらしく、心地よい快適な部屋だった。

部屋に荷物を置いてから、まずは銀行。KB (Komerční Banka)コメルチニー銀行のATMにVISA Debitカードを入れて、英語を選び、チェコ・コルナを入手。まったく問題なくKorunaのキャッシュを入手。

ただ、ロンドンのように、デビットカード、クレジットカードでのキャッシュレス決済が少額でも全く問題がないことが多く、キャッシュでなければならない場面というのがほとんどなかったのである。いくつもの国を旅行するトラベラーにとっては、キャッシュレス充実はありがたいことで、ドイツよりもずっと便利な感じがした。

 

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