家族4人で映画を見ると言えば、ドラえもんか、名探偵コナン。いつもアニメだったのに、今回は、「ラ・ラ・ランド」。コメディとはいえ、一応、ラブ・ロマンスかなと、成人の娘はともかく、女子高生は大丈夫なのだろうかと、平気を装いながら大いに心配していた。終わってみれば、危なげなく、みんなそれぞれに気に入って、大満足であったのだが。
今回は、ネットで予約、代金は予めクレジットカードで支払いという、もう別に珍しくもない仕組みを使ったのである。料金区分をみると、50歳以上は夫婦割引というのがある。あれ、そんな制度が、と思って調べてみると、映画館のシニア割引をまとめたページにこの割引のことが書いてあった。今年、半白(五十歳)になったので、なんと「シニア」の仲間入りをしていたのである。料金が安くなることを喜んだらいいのか、ここはシニアではないと割引の権利を行使せず大人料金で入るのが潔いか。
電車で席を譲られたお爺さんが、真っ赤な顔をして、私はまだそんな年寄りじゃ、と怒りだしてしまい、席を譲った中学生も恥ずかしくて真っ赤になってしまったという場面を見てから、譲られたら、「ありがとう」と言って坐らなくちゃと、思っていた自分をふと思い出して、いや、割引の金額があまりに大きいという誘惑に逆らいきれなかったからかもしれないが、結局は夫婦50割引きでネット購入。
娘には、夫婦50割引きのチケット持ってても、切符もぎりのお兄ちゃんに、「まさか、50歳超えているわけないでしょ」って止められるよ、きっと、と言いながら、お兄ちゃんの顔をじっと見ていたのに、「まっすぐお進みください」とまさかの無視。なんだか、気持ちが穏やかではいられない。つい先日、娘と二人で電車に乗っていたら、席を譲られて、娘に笑われたトラウマが一気に蘇ってきた。ラブ・コメディでもみて、若返ろう、と気を取り直し、冷静に見ていたはずなのに、あぁあ、途中、感動のあまり涙が。もういいや「シニア」でも。涙腺も緩んでしまっているし。
家に帰って「一念不動」。もう動じないぞ!さぁ、おつもりにしよう。
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